True Stories
21日土曜日の朝、DJ/音楽プロデューサーのAviciiことティム・バークリングが亡くなったとのニュースが流れた。
享年28歳。あまりに早すぎる、そのショックで週末はずっと立ち直れなかった。

死因はいろいろと噂されているものの、今のところ不明。
過去に何度も来日公演が中止となり、その際に「体調不良」「ドクターストップ」とアナウンスされたため、健康問題を心配する声も多かったが、それが何度も続いたため「よっぽど日本に行きたくないのでは?」とネタにされたこともあった。
結局、来日コンサートをしたのは2016年の1度きり。その来日公演前にすでに「2016年内で一切のライブ・ツアー活動から引退する」と表明していたため、文字通りこれが最初で最後の来日公演となった。
あの時はなにかの用事か締め切りがあって行けなかったんだよな…それでもまさか、まさか本当にもうこの世からいなくなってしまうなんて、夢にも思わなかった。

去年のチェスターベニントン(LINKIN PARK)の時もそうだけど、心からリスペクトするミュージシャンがこの世からいなくなってしまうのは本当につらい。
まだまだ沢山の作品を残せただろうし、早すぎる…と僕よりずっと年上で、何十年にもわたるキャリアがある人でもそう思う。
けれど、Aviciiは僕より1世代以上年下だ。年上のアーティストですら早すぎると思うのに、まさか20代で逝ってしまうとは…
それだけ自分より若くて、尊敬するアーティストは数えるくらいしかいない。(やっぱりすごいと思うのはほとんど年齢がずっと上の人が多いからね)

Aviciiは世間的にはDJとして認知されているが、僕の中では作編曲家の方がしっくりくる。DJっていうとどうしても他の人のレコード(曲)をプレイするイメージがあるじゃない?
彼の場合、というか現代の有名なEDM系のDJは全員そうだけど、自分の作った曲をメインにプレイするわけだから、DJだとちょっと誤解を生むような気がして。
ミュージシャンでも良いけど、やっぱり自分で歌ったり楽器演奏するわけじゃないから、作編曲家が一番しっくり来るんだよね、個人的に。

そんな作編曲家として、とんでもない才能と、さらに有名になった後も絶えず音楽的に進化、挑戦していく姿勢は、自分よりずっと年下なのに本当にすごい人だなぁとずっと思っていた。
2016年にコンサート活動から引退をして、その後は人前に出ることなく創作活動、他アーティストのプロデュース業に専念する、ということだったけれど、2017年に出したシングルEPが結果的には遺作となってしまった。

去年一部の映画館で限定公開された「True Stories」という彼のドキュメンタリー映画があって、その中でデビューから一気に世界的な売れっ子DJになり、世界中をツアーで周る様子が写されているんだけど、もともと自宅のPCで作曲した曲をネットにアップした所からスタートした彼にとって、有名になって世界中のフェスやパーティでプレイするというのは、肉体的にも精神的にも死ぬほど苦しいことだった。
音楽(作曲)に対する真摯な姿勢、そして2016年に表舞台からの引退を決断するまでの苦悩が、このドキュメンタリーでは克明に描かれており、かなり追いつめられていたことがわかる。

その映画の公開時にオフィシャルサイトで公開されたコメント。
「2016年に僕はライブ演奏することを辞めた。ファンの多くはきっとAviciiは終わったと思っただろう。でも、ライブで演奏することを辞めたことが、Aviciiや自分の音楽の終わりってことじゃない。ライブ活動を辞めたことで、僕は全てを理解できる場所に帰れた。それはスタジオさ。だから次は、僕の曲作りへの愛情をみんなに伝えたいんだ。これは新しいステージの始まりなんだよ」

R.I.P.
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