改めて曲作りについて考える
ふと、バンドとかで曲作りやアレンジをするのってどうやってやるんだっけ?と考えてしまった。
いや、バンドじゃなくても、ソロでもデュオでもいいんだけれど。
どんな形態であれ、普通曲を作る時はまずメロディやコードを考える所から始めて、それを固めていくと同時にその曲のリズムをどうするか、全体の構成をどうするかというアレンジの肉付けをしていく。
この段階で、楽器を弾けるなら自分で弾いて、あるいは打ち込みをプログラミングして、アレンジの要素を足していく。そのどちらも出来ない場合はミュージシャンを頼んで弾いてもらう。他の人に打ち込んでもらうって場合もある。
自分を含めた色んな人の演奏やら打ち込みやらが重ねられて、一番最初に曲を考えた時のイメージに近い形になったら、一応その曲は完成になる。
こういうのが昔から、今でも一つのスタンダードな曲作りの方法としてある。

一方で、自分で曲を作り始めて、アレンジの段階においても自分でどんどん弾いて、打ち込んで曲を完成までもっていくというやり方も、ここ数年ではスタンダードと呼べるくらいよくある方法の一つになってきた。
上に書いたやり方と何が違うかって、見ての通り「自分一人で完成まで」やるかどうか、というのが大きな違いだ。
ごく一握りのスーパーミュージシャンを除いて、全ての楽器を自分で演奏し全てのパートを自分で打ち込むとなると、膨大な知識やスキルが必要となるので、普通は出来ない。
けれども今では、頭の中にある色々な楽器の音や演奏を、打ち込みやサンプリングの技術の発達によってかなり近い形にプログラミングすることが出来るようなってきた。
もちろん誰でも簡単に出来るというわけではないけど、昔だったら出来なかったことが、少しづつ出来るようになってきたのは事実だ。
そういう人が少しづつ増えていって、今ではそれが要求されるスキルの一つになりつつある。
作曲者が一人で完成までやることが良いことか悪いことかはどっちもあると思うけれど、一つ確実に言えることは「一曲あたりの予算は低くなる」ということだ。
どうやっても、曲作りに参加する人が増えれば増えるほど予算はかかるからね…一人で作曲からアレンジ、完成までやるというのは、予算を低くするための究極の曲作り方法ともいえる。
ここからさらに予算を減らそうと思ったら、AIのような人工知能に頼ることになるけれど、それも実はミックスやマスタリングの分野では既に始まっている。まだ本当に初期の段階だけれど。

かくいう僕も、そういう「一人で全部やれる」系の人間の一人だ。僕の場合ミックスやマスタリングも出来るから、これはもう究極の安上がり楽曲制作者みたいなもんだ。
でもそれが良いことであるとか、俺ってすごいだろ!みたいな風には、全然思えない。
そもそも全てを一人でやれる、というのは、全てが浅い知識や経験のもとでやっているということでもあるし、アレンジの話でいうと、何故バイオリンも弾けない自分がストリングスのアレンジをしているんだろう?とか、トランペットに触ったこともないのにブラスバンドの曲を作ってる、とかいうことはしょっちゅうある。
そういう曲作りやアレンジをしなきゃいいのだけど笑、自分の弾ける楽器だけでやっていたら全部ピアノの弾き語りになっちゃうし、プロのレベルで言えばそもそもピアノだって怪しい…あらゆる楽器を普段プログラミングでやりながら、結局何も出来ないじゃんみたいに思う時がある。

バンドだったら、自分のパート以外はバンドのメンバーに考えて貰って、弾いてもらうのが当たり前だった。
でも今のバンドはもうそうじゃないのかもしれないな。良く知らないけれど。
誰だって、自分の得意とするパートを担う時は楽しいし、自信もある。そうじゃないパートをやらなきゃいけない時は、チャレンジであると同時に難しさやイライラが募る時もあるだろう。
僕が一人で(完成まで含めた)曲作りをする時は、ずっとその後者の状態なのかもしれない。
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