音の一期一会
年末から年が明けた今もなのだけど、最近はPCで作業しながらずっとレコードを聴いている。


僕はアナログレコードを2000枚以上持っていて、それらを常に買ったり売ったりしているいわゆるコレクターだ。
いわゆるコレクターなので、持っているそれらのレコードを全て満遍なく聞いているかというと、実際の所ほとんど聞いていない盤もある。
なるべく一度は針を落とすようにはしているけど、正直言ってレコードを聴くのは面倒なのだ。
プレイヤーを用意して、電源を入れて、回っているレコード盤に針を落とす。片面30分弱くらいしたらそれを裏返してまた同じ動作をするetc...
それこそが「レコードを聴く醍醐味」なのだけど、ただ音楽を聴きたいだけならどう考えてもmp3をiTunesやPCのプレイヤーで聞いた方が早い。
だからレコードを買って聞くのと、データで音楽を聴くのは全然別の行為だと思っている。
音質がどうこうってことじゃなくて、そもそも比較する行為として違う。100m走と100m自由形くらい違うと思う。笑



そんなわけで、数千枚のレコードを集めて持っていながら、ほとんど聞いたことないのもあったのだけど、レコードってアナログなもので、同じアーティストの同じタイトルでもレコードの盤の状態が違えば、音もやっぱり違うのだよね。
分かりやすく言うと、全く聞かれていない新品の盤と、散々聞かれて針傷がいっぱい盤面に刻まれた盤では、当然ノイズも含め全然違うわけ。
CDの場合も盤面の傷とかはあるけど、これはデジタル信号が読めなくなって音飛び、あるいは再生不能になってしまうわけで、新品のCDと比べて「音」に違いがあるわけではない。
ましてmp3のようなデジタルデータになると、どのパソコンで聞こうが、1万回10万回コピーしようが、データ自体は完全に同一なので、音ももちろん全く同じ。
でもこれがレコード盤の場合、極端な話一枚一枚全て音が違うともいえる。まぁそれが聞き分け出来るかは別として、理論的には「全く同じ音のレコード盤はこの世に一枚もない」ことになる。
至極当たり前の話なんだけど、そう思ってから、一度も聞かずにコレクションを手放しちゃう=売っちゃうのもなんだか勿体ないなぁと思うようになった。
なので、どうせ売って手放してしまうにせよ、それまでの期間は家の部屋で流しながらその音との一期一会を楽しもうと思ったのです。
レコードは聴くために買うもの、と考えている人(それが普通か…)には信じられない話だろうけど。笑

いいですよ、アナログレコード。
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