ビデオ三昧
普段から英語に接する訓練としてCNNのニュースを見たりすることはもう5年以上やっていると思うが、最近は海外で発売されている音楽制作のセミナービデオ(いわゆる教則ビデオ)を見ている。
教則ビデオ…日本では、例えばギターやベース、ドラムなんかの楽器で、プロミュージシャンや有名アーティストが自身の演奏をビデオで披露し、それを解説したり演奏の仕方を教えたりするような内容が一般的だ。
最近はここに、DTMといっていわゆるパソコンを使った打ち込みのやり方を教えるビデオや、楽曲のミキシング、マスタリング、はたまた音楽理論やアレンジまで、楽器以外にもいろいろなことを教える教則ビデオ(というかDVD)が出ている。
しかし日本では、この教則ビデオというジャンルは「初心者向け」であることがほとんど。あるいは有名なアーティストが出演している場合、アイテムの一つとして(楽器演奏や音楽制作をしていない)ファンが購入するコンテンツである場合が多い。
いずれにしても、プロに何かを教えるような内容になっているものはほとんどないように思う。

これは僕の思い込みかもしれないけど、あるジャンルのプロフェッショナルが同業の別のプロに何かを教える、技やテクニックを公開するという文化は、日本にはほとんどないような気がする。
逆もまた然りで、プロである以上他の同業者に何かを聞く、教えを乞うというのは、あまり聞いたことがない。ちょっと「恥ずかしい」ことだとされているのだろうか。
ところが、海外(特にアメリカ)では、例えばプロのミキシングエンジニアが同業の他のプロ向けに講座を開いたり、セミナーをやることはごく一般的にある。仮に自分が一線で活躍するプロであっても、オフの時間をこういったセミナーや講座に参加してさらに勉強する、というのは当たり前だ。
教える側も、相手が同業者だからって色眼鏡でみることはないし、テクニックや情報を出し惜しみすることはない。当然講習料を貰っているわけだから、中身の濃い講義の内容やテクニックを教える義務があるし、とにかく情報や技術を「シェアする」感覚が日本より遥かに強い。
要するに、誰かに教えてもらうのはアマチュアまで、プロは自分の独力で知識や技術を磨くもの、といった文化はないのだけれど、日本だとこれはジャンルを問わず必ずあるような気がする…。

本当は僕もこういった海外のセミナーに参加したいのだけれど、なかなか時間も手間もかかるので現実的に難しい。
その代わりに、こういったセミナーや講義をまとめたDVD、いわゆる教則ビデオがたくさん出ているので、これらをバンバン入手して家で見ている。
もちろん字幕なしの英語(しかも喋り手はアナウンサーや声優ではないので、聞き取りづらい場合が多い)なので、非常に専門的な内容の講義を1時間~数時間も視聴するのはかなり脳力的にしんどい。笑
ただやっぱり学ぶことは多いよね。音楽的に、絶対に日本では教えてくれない内容も沢山ある。
日本のプロの音楽制作者、ミュージシャン、エンジニアの間でこうやって教えあう文化がないし、そもそも日本では誰も知らないようなことも結構あったりする。
こういう所が、アメリカの音楽やエンターテイメントの奥深さを育んでいるんだろうな。
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