Third man running(8)
レコーディング作業と反比例するかのように、
アルバムの歌詞書きには予想通り、苦戦した。
とはいえアルバムのサウンドについては全ての過程で
僕は立ち会っているのだけれど、歌詞はそれぞれが
自分で書いているので、実際の所あとの二人はどうか分からない。
ケンは結構、スラッと書いているのではないかな?
僕は相変わらず、家のPCの前でのた打ち回っていたけど(笑)。

僕の歌詞書きに関しては、以前の作品から一貫して
頭の中に絵というか、絵になる題材がないと書き出す事が出来ない。
一言でいうとタイトルなのかな…一言が出れば、即書けるのだけど
その一言が出ないと、ずっと原稿用紙をくしゃくしゃする事になる。
"NorwegianWood"に関しては、どうしてもその言葉以外を
当てはめることが出来なくて、僕にとっては初めて作曲者が考えた
ワードをそのままタイトルにすることにした。
内容は間違いなく、その後に続くBirdlandとセットになっている。
ただどっちを先に書いたのか記憶がちょっとあやふやで…
多分ノルウェイを先に書いて、後でBirdlandを書いた事でノルウェイを
直して、完成させたんだっけな??

Birdlandってのは造語だから、辞書引いても出てないと思う。
夜の飛行場に行くのが好きで、飛行機が飛び立つ様もなかなか
迫力あるんだけど、出発とか到着ロビーの雰囲気が良いのです。
休みの前とかじゃなくて、普通の平日の最終便ぐらいにね。
羽田空港とか大きい所だと、滑走路に何台もの飛行機が
停まってて、絶え間なく飛び立ったり着陸したりを繰り返してる。
その様子がなんか鳥の群れみたいに見えたりするのです。
人と人との出会い別れも同じようなものかもね。

"Distance&Distance"もそれほど苦戦しなかった方。
3rdアルバムのテーマ、というか最近主に考えている事のテーマに
人間関係ってのが一番あって、歌になりやすい所だと恋人とか友情、
それ以外に家族とか職場関係とか…とにかく生きてれば誰でも
あらゆる"人間関係"に囲まれているわけだよね。
でも最近、ちょっと違和感を感じるのはその距離感というか、
何処まで近づいて良いのか、わきまえた方がいいのか、
よく分からなくなってる気がするのです。
親子、ご近所、学校内や職場内、etc.etc...
ここ一年くらい、世の中で起こっているたくさんの不可解な事件ややるせない出来事は、大抵そういう近い距離感で起こった"理解できない"事が多かった気がするのね。
僕自身、この一年間は家族やバンドメンバーともあまり会わず、
ほとんど一人篭って作業している事が多かった。
いうなれば人間関係や人との距離感をあんまり気にしなくていい生活をしていたんだけれど、それゆえにこういうニュースにはすごく敏感になっていた。
恋人や家族でさえ、理解しあってずっと密な距離でいるのは大変。まして赤の他人なんて…とネガティブに考えてしまいがちだから、出来れば自分の作る音楽の世界がそういう距離を縮められるように、そう考えて今回のアルバムを作ろうと思ったのは、やはり今年に入ってレコーディングが始りだした頃だった。
その答えはまだ見つかってないし、見つかる類の物ではないかもしれないけれど、この曲に関しては自分なりの問題提起?みたいな事を書きたかったんだと思う。


こうして書いてみると、たった3曲ぐらいで何処が苦戦??と思われるかもだけど(苦笑)、今回のアルバム、僕は"FridayNight"と"Nothing but you"以外の全ての曲に歌詞を書いている。結果的に、使うことになったのがこの3曲だったというわけ。収録されなかった曲についても、基本的には上のようなテーマで書いたものがほとんどだった。今までも含めて、僕が書く歌詞にはほとんど、一人称である(僕)と二人称の(君)しか出てこないから、これから先もずっと一対一の人間関係についての歌を書き続けるんだろうね。






(続く)






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