2015年夏の出来事
 年末の大掃除などしていたら、本当に年末になってしまった。
掃除機をかけたり埃を拭き掃除したりするぐらいで精一杯だなぁ。やっぱり掃除本や断捨離に書いてあるようにバンバン捨てられないよ。
だって勿体無いじゃん。自分で使わないしトキメクこともないけど、売ればお金になるし笑



 今年の前半に目一杯曲作りして、インストを除く全ての曲を自分で歌ってみて、果たしてこれで方向性として正しいのか、自分の歌ってのは普通の人が聴くとどう思うのか、という事を考え始めた夏頃。
ちょうどこのタイミングで、Youtubeに自分の歌をアップしてみたいと思い始めた。
動画サイトにアップするとなると、音だけじゃなくてなにがしかの動画(あるいは静止画でも)を用意しなければいけないので、それは曲だけ作るのに比べて遥かに労力が増える。そんな事はほとんどやったことがない。
なので、自分でYoutubeに楽曲をアップロードするとなると、2012年の「つぐない」以来となる。
あれからもう3年経つのか…

 あの時のようにバンド名義でやるわけではないし、そもそも自分が何者なのかを明らかにする気もなかった。
自分のことを知って欲しい、オリジナル曲を聴いて欲しいという自己顕示欲は全くない。
そもそも自分のオリジナル曲なんか上げた所で、誰もアクセスするわけがない。検索されないのだから。
ならば、自分が本当に好きな曲、リスペクトするアーティストの歌を、信念を持ってカバーするのはどうだろうか?

 Youtubeは著作権的にみると、例えばアーティストのMVや、CDの音源をリッピングしてそれを別の映像をつけてアップしても、もちろん完全に違法だ。ネットやテレビで放送された動画もダメ。
カラオケボックスでカラオケを流しながら歌った映像はややグレーな所だけど、カラオケの音源自体はカラオケ会社に著作権があるのでやはりダメだと思う。そもそも音質や映像のクオリティが低くなるから、それはやりたくない。
じゃあ、自分で演奏して弾き語りするのは??
これは100%オッケーで、合法だ。

 アーティストに許可を取らずにカバーをするのはダメなのでは??と思うかもしれないけれど、実はYoutubeは著作権管理団体と演奏権に関わる楽曲使用許諾をお金を払って締結しており、Youtubeの動画投稿者が自分で演奏して、自分で歌うぶんには全く問題がない。
もう一度言うけど、CDや放送された音源を使うのはダメよ。よくある「歌ってみた」や「弾いてみた」の動画は、99%が発売されたCDの音源に合わせて自分でやっているけど、これは完全にNG。
アーティスト側(権利者)がプロモーションになるから見逃して放っておいてるだけだからね。
なので、アコギでもピアノでも、自分で弾き語りして他の人の曲を歌うのはアリなのだ。CD発売されてるメジャーの曲なんかは。
インディーズとなると、楽曲の権利を国内の著作権管理団体(JASRACとか)に委託してない場合も多いので、これはダメかもしれないが…

 まぁとにかく、自分のオリジナル曲ではなく、全て自分で歌って演奏したカバー曲を上げることにした。
Youtubeでカバー曲をやる、となると、過去にはJustin Bieberなど数々の有名シンガーがそこから生まれたにも関わらず、コンテンツとしての人気は現在かなり低いと言わざるを得ない。
考えられる理由は沢山ある。歌が上手くない。動画のクオリティが低い(ホームビデオみたいなのとか)。カバーされる側のファンが望んでいないetc...
実際にYoutubeをよく観ている人なら分かると思うけど、カバー動画ってはっきりいってスパム同然の扱いだ(苦笑)
自分の聴きたいアーティスト名、見たい曲のタイトルで検索してるのに、全然違う人が歌ったカバー(しかも上手くない)動画がヒットすれば、気分の良いものではないよね。よくあることだけど。
実際、このジャンルで成功しているのは日本で言うとgoosehouse、あとは個人だとコバソロくらいではないだろうか。
とにかく、労力の割りに報われない、叩かれることのほうが圧倒的に多い。一番やっちゃいけない動画投稿のジャンルだと個人的には思う(笑)

 それでも、自分が本当に好きなアーティストの、好きな曲をカバーするなら、自分にとって意義があると思った。
リスペクトを持って、他の人の曲を「完コピ」する。歌だけじゃなくて、バックトラックと演奏も全て自分ひとりでやり遂げる。
もちろん、完コピを目指すとはいえ、歌っているのは僕だし、演奏や打ち込みしているのも僕だ。(ついでに言うとミックスとマスタリングもw)
だから全く同じには当然ならない。むしろ自分のクセや個性が沢山出て、それを本家と聴き比べるのも面白いだろうと思った。

 カバーされる側、つまりアーティストご本人や製作した人の気持ちも何度も何度も考えた。
音源をリッピングして動画サイトに上げるなんては全くの違法で論外だが(Youtubeの動画なんてほとんどがそれだ)、自分の曲を見知らぬ誰かがカバーした時に、どんな風だったら面白いか、嫌だと感じないか、カバーされる側の気持ちになって考える。
ふざけたりバカにしたり、悪意を持ってやってはならない。クオリティが低いのもダメだ。作った本人が聴いても思わず唸るくらいのものでないと。

 そんな事を考えながら、7月の末に初めて、とある曲のカバーをYoutubeにアップした。
耳コピとトラック製作は問題なく仕上がった。我ながらこういうのをやらせたら本当に上手いなと思った(笑)
歌は正直まったく手探りだったが、とにかく心を込めて、真面目に丁寧に歌うようにした。
動画を製作する時間的余裕は全くなかったので、とりあえず写真を一枚だけ貼って静止画に留めた。もちろん、僕の顔や名前は一切出ていない。
今考えても、ほとんどスパムみたいな動画だよなぁ。普通はまずアクセスされないし、何かの間違いで動画にアクセスしても、すぐに別の動画に飛んでしまうだろう。。。
自分でもそう思いながら、でも違法なことはしていない…カバーしているアーティスト、楽曲の製作者の人が嫌がるようなことはしていないはず…と、それだけを支えに(?)恐る恐るアップした。

 僕がスパムみたいだと思っていたカバー動画は、アップして数日後からみるみるとアクセスが増えて、1週間で1万アクセスを突破した。
ちなみに、2012年にアップした「つぐない」のMVは、3年経った現在3000アクセスを少し超えたくらい。
もちろん、JPOPの曲のカバーなので、そのアーティストのファンの人からのアクセスがある事を想定していたが、このアクセス数の伸び方には正直驚いた。
何よりも驚いたのは動画を観た人が書き込むコメントの反応だ。
JPOPの曲を日本語で歌ってカバーするのだから、当然日本にいるそのアーティストのファンの人がアクセスして、場合によってはコメントをしてくれるかも…。でもファンだったらきっと、どこの誰かも分らない奴がカバーして歌っても興味ないだろうし、むしろ嫌な気分になって不快感を表すかもしれない。
そうやって観た人からコメント欄で批判されることも、当然覚悟していた。

 けれども僕のカバー動画には、日本からよりも海外からのアクセスが圧倒的に多かった。
そして、コメント欄には海外の人からの賞賛のコメントが次々に書き込まれた。
日本のアーティストの曲の日本語カバーなのに、なんで??とにかく不思議だったが、それだけ海外で人気のあるアーティストということなのだろう。
もちろん、日本のファンの人からもアクセスがあり、コメントもあった。でもアクセスの半分以上は海外からであり、書き込まれたコメントの8割は外国の人だったのだ。
そうして最初の動画からおよそ2週間後、8月のお盆前に2本目のカバー動画(といっても、同じく写真を一枚貼り付けただけの静止画)をアップした。
2本目のカバーは、最初の1週間で2万アクセスを越えた。コメントはさらに毎日書き込まれるようになった。
自分の中で、何かが大きく変わっていることを感じ始めた。



かなり長くなったので、続きはまた明日書きます。

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