カバー曲について考えてみた
10月も後半に入って残り僅か。
関東は穏やかな天気ですごく気持ちの良い週末だけど、あっというまに冬になって寒くなるんだろうな。


カバー曲について最近色々と考えている。
自分のオリジナルの曲ではなくて、誰か別の人の曲を自分で演奏したり歌ったりするアレだ。
みなさんはアレについて、どういう印象やイメージを持っているだろうか?
カバーアルバムなんてCDがリリースされたり、カバー曲からシングルヒットが出たりして、カバーというアーティスト活動(?)そのものは、もう随分市民権を得ているというか、普通のことになっている。
というか、そもそも歌手やアーティストからすると、カバー曲を演奏することの方が、オリジナル曲をやるよりも歴史がある。
誰だって、最初は別の誰かの曲をカバーするところから始めて、ミュージシャンや歌手を目指すだろうし。
ビートルズだって、最初はカバーしかやらなかった。デビューするまでオリジナル曲なんて一曲もなかった!
自分達の演奏する曲を、自分達で作るなんてビートルズがやり始めたようなもんだろう。
そこから50年以上経って、今はメインがオリジナル曲であり、その派生としてカバーがあるような感じがある。
時代も随分変わったというか、やっぱりビートルズって凄いよなぁ。

カバーといってもやり方が色々あって、元の曲に忠実にやる場合もあれば、自分なりのアレンジを加えてやる場合や、完全に元曲の原型を留めないカバーもある。
後者はよほど上手くやらないと、オリジナルの方を好きな人たちから嫌がられる傾向にあるけれど、元曲を忠実に再現した場合でもコピーとかパクりと言われたりして、意外とそのさじ加減が難しい。
音楽をやり始めた頃のアマチュア的精神に立ち返れば、やはり元の曲を出来るだけ忠実に、そのニュアンスを含めて「コピー」するのが、カバーの王道だと個人的には思う。
アレンジを加えちゃうとどうしても元の曲の良さは失われてしまうような気がするし、そもそもそれはリアレンジ、リミックスに近い行為だ。
歌い手や演奏者が違うだけで、どうしたって100%同じにはならない。完全コピーというのはどんなに目指しても完全にはならない。
だからその曲に対するリスペクトも込めて、出来るだけアレンジや演奏を忠実にカバーするのが、僕が思うところの「カバー曲」。
稀にそのクオリティが素晴らしくて、オリジナルを越えた!なんて一部の人には言われたりする、それはそれでサプライズだと思う。

さっきも言ったように、音楽を始めたばかりの頃は、ほとんどの人が「カバー」から入ると思う。
中にはいきなりオリジナル曲を作って歌ったりする人もいるのかもしれないが、やはりそれは珍しいし少数派だと思う、多分。
ていうか、ミュージシャンや歌手としてスキルアップしたいなら、絶対にカバーからやった方がいい。絶対に。
大事なことなので2回言ったけど(笑)、やっぱり始めたばかりやアマチュアの頃はスキルもアイディアもないわけで、それに対してCDやレコードとしてリリースされている楽曲は、自分よりもずっとずっとキャリアや能力のある人が複数人で精魂込めて作ったりしてるわけだ。
だからそれはアイディアや技術の宝庫であるし、それを出来るだけ詳細に聞いて、分析してカバーすることは、あらゆる意味でスキルの上達に繋がる。
これはアマチュアの頃に限った話ではなく、実際プロになってもやぱり他人が作った曲をカバーして、分析することはめちゃくちゃ勉強になる。
まーオリジナル曲って自分が好きなように作れてしまうし、それが唯一の正解になってしまうから、簡単と言えば簡単なんだよ。
それよりも、他人が作った曲を詳細に、極めて細かいディテールまでカバーしようとすると、「ここはどうやってるんだろう?」「どうすればこんな音が出るのか?」といった疑問に必ずぶつかるわけで、そこをクリアできるかどうかで、持っている音楽的能力を測ることが出来る訳だ。
オリジナル曲ばっかり作ってると、なかなかこの感覚は味わえない。ある種ゲーム的なところもある。クリアする!みたいな。

というわけで、僕はオリジナル曲を作るのと平行して、人が作った曲のカバーもちょくちょくやっている。
この場合、自分のスキルアップのために徹底的に細かい所まで真似するので、カバーというよりもほとんどコピーに近い。
しかも最近は、この前も書いたようにバックの演奏を人間による生演奏ではなくて打ち込みで作っていることが非常に多いので、この場合は使っている音源さえ特定できれば、文字通り完全コピーすることも不可能ではない。
まぁ、肝心の歌は違う人が歌う以上やっぱり難しいけどね。
でも声真似、モノマネで本人そっくりに歌える人もいるから、そういうスキルがあればかなり近いところまで可能なのかもなぁ。
エンターテイメントとしてのモノマネではなくて、いわゆる声帯模写のような、声や歌い方をそっくりにやる能力に、僕は結構昔から強い関心がある。何でだろう?笑
でもそもそもアゴの骨格や声帯周りの筋肉のつき方が同じでないと、どう真似したって似ている声は出ないからなー。

こんな事を熱く語って、情熱を傾けてどうするの??という気もする。
そもそも、何故か分らないけどJ-POPの風土では他人のカバーはあんまり歓迎されない。人気があるように思えない。
オリジナル曲至上主義的なところがあるのだろうか。
カバー曲でブレイクした人って、なかなかその後にオリジナルで評価されない感じしない??
まぁそういう人はもともとオリジナルでやっても評価されなかったから、カバーをやってみたら評価されるようになった、という側面もあるが。。。
あとカバーは、結局いくらやっても自分のお金にならない。という非常にシビアな面もある。
どんなにヒットしても、それだけではアーティスト活動が成り立たないからかなぁ。
本気でカバーに取り組んでいます!ってあまり大きな声で言えないのはこの辺にあるのかもしれない。
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