イスラム国の投稿動画は本物なのか - 人質の安否と新たな要求 
昨夜遅く、日本人人質事件に新たな動きがあったことが報じられた。
その後の安倍総理の会見や、その他海外メディアの反応も夜中の間にあったので、朝起きてニュースを知った人も多いと思います。

一夜明けても事実関係の確証が得られているわけではないが、昨日投稿されたビデオのみで人質の1人が殺害されたと決めつけるのは、やや早計だと思う。
静止画のみで作られた動画は非常にチープだし、喋っている声も後藤健二さんとは別人だ。今までISISが広報戦略として投稿してきた数多くの動画とは異なる点が多すぎる。
ここに来てヨルダンに拘束中のテロリストと人質交換を提案するのも意味不明だ。ISISとは別組織に所属するテロリストであるし、ISISにとって人質交換を申し出るメリットも少ない。
専門家の分析を待たずとも、今回の投稿動画(といっても静止画と音声のみだが)が、ISISとは別の組織から投稿されたものである可能性は十分あると思う。

こうやって日本政府、あるいは日本を含めた世界の先進国に対して揺さぶりを掛けているのかもしれない。
日本は今回の事件が大変大きく受け止められているし、アメリカやヨーロッパでもやはりトップニュースとして扱われている。
イスラム国の本当の目的は、身代金でも囚人交換でもなく、こうやってトップニュースとして世界各国(先進国)で扱われることだ。話題や注目を集めることで、組織の知名度が上がり、より人が集まるようになる。
そうなれば自然と資金が集まるようになるし、それ以上に兵士のリクルートが可能になる。
恐ろしい処刑や戦闘行為のビデオが人集めになるなんて、普通の人からすれば考えられないと思うが、実際の所あの動画を見てイスラム国に入りたい、自分も兵士として参加したいという人が世界中から生まれているのだ。

なので、もちろん重大な事件であるし、正確かつ正しい情報のもとに報道がなされて欲しいと思うけれど、いたずらに繰り返し大量に報道することの意味も、マスコミは十分に考えるべきだと思う。
身も蓋もない言い方をすれば、この事件についてマスコミが憶測でどれほど報道しようとも、全くしなかったとしても、人質の安否は変わらない。つまり、マスコミに人質を救うことは出来ない。
それは政府や関係する省庁の仕事であり、その仕事がちゃんとなされているかどうかを報道するのがメディアの役割だと個人的には思う。
なんだか、向こうの思惑にばっちり乗せられている感が否めないんだよな。
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