今、メキシコで何が起こっているか。絶望的な治安状況の中で知っておくべきこと
楽しかった3連休も終わり、今週は月末のハードな一週間になりそう。終ればもう今年も残り一ヶ月。早いわ~早すぎる!!

メキシコの治安状況が絶望的になっていることがわかる11の数字

日本国内でも色々とニュースがあるのでしょうがない部分もあるとはいえ、不思議なくらい日本では全く報道されていないメキシコの現状。周りの人に「メキシコ大変なことになってるよね~」と話を振っても、ほとんどの人が「何が?」って感じだもんね。

上記のまとめはかなりショッキングな煽り方になっているけれども、ことの始まりは今年9月26日、メキシコの大学生43人が何者かに誘拐され、行方不明となる事件だった。当局の捜査によって判明した衝撃の事実は、大学生の乗ったバスを銃撃して誘拐をしたのが現地の警察だったということ。そしてそれを指示したのは事件のあったゲレーロ州の現職の市長だったということ。行方不明となった43人は現在も発見されていないが、その大学生達は警察から麻薬組織のカルテルへと引き渡され、その麻薬組織によって全員処刑されたらしいという、こうやって文章にしていても全く信じられないような事件だ。

これらの事件に関わった市長、及び警察幹部はすぐに逃走するも、その後政府当局によって逮捕されている。とは言え、行方不明となった43人は未だに見つからず、長年にわたる行政と麻薬組織との強い癒着や結びつきも明らかになる中で、メキシコ政府に対する批判も国内全域で大規模な広がりとなって、現在メキシコ各地で数十万人規模のデモや抗議活動が行われている。もともと行政府、国家が非常に危うい体制であったところに、一つの事件をきっかけとして今や国そのものが揺らぐほどの事態となっているのが現状だ。

この事件を短い文章でまとめて分かりやすく解説するのはとても難しい。端的に言えば、やはりメキシコ国内の麻薬カルテルの圧倒的な存在感があり、政府はそれと対抗するために内戦レベルの「麻薬戦争」をして組織を押さえ込もうとしているのだけれど、それを上回るレベルで麻薬組織は警察や地方行政と癒着していて、メキシコ政府を上回ると言われるほどの資金力や軍備を持っているとされる。終わりの見えない麻薬戦争に、国民もついに忍耐の限界を超えてしまったという面がある。

何故メキシコでそれほどまでに麻薬組織が強大化してしまったのか。それは隣にアメリカという世界最大の麻薬消費国があるからで、陸続きにそれをどんどん運んで売って資金を稼ぎ、メキシコの麻薬カルテルは手のつけられないほどに強大な力を持つ組織になってしまった。このことはアメリカも正式に認めており、メキシコの麻薬カルテル撲滅の為に様々な援助をメキシコ政府に行っている。とは言え、実際にメキシコの麻薬を買っているのは90%以上そのアメリカ人であり、組織撲滅の為の援助すら癒着した麻薬組織に裏で流れている可能性がある。本当に絶望的な状況だ。

9月に事件が起こった時、あまりにも現実離れした話しに僕も「メキシコってとんでもない国だな~」なんて思ったけれども、そのことはメキシコ人自身が忸怩たる思いで痛感していたことだろう。この事件をきっかけに、メキシコは別の方向に国が傾くかもしれない。ただ、香港の学生デモなどと違い現地はかなり荒れた状況だ。平和的なデモで解決するような話ではなく、警察と民衆の間で激しい抗議活動と弾圧が繰り返されている。そのどちらが勝利(?)しても、麻薬カルテルの撲滅という根本的な解決には全く結びつかないというのに…。

メキシコはまだ外務省からの退避勧告も出ていないので、日本人が仕事や観光(!)なんかで行く可能性も十分あると思う。本当に気をつけて現在のニュースを注視してほしい。しかし中南米は本当にこちらの想像を超えるほど大変らしいね。中東もなんだけど。不思議でならないのは、本当にこれ日本のニュースでは全然取り上げないことなんだよな。どうしてだろう??
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