さよなら、大好きな人。
今月は初のblog更新です。冬季うつの真っ最中であります。ヤフトピにもなるぐらいだし、結構メジャーになりつつある冬鬱ですが、ここ数年この時期はまーこんな感じですよね。早く暖かくなって欲しいですね。



そんな冬鬱の原因ではないかもしれませんが、今月はプライベートでちょっとした出来事が。9年間共に暮らしてきたが、ついにお別れしてしまいました。。。












画像 030
YAMAHA MOTIF ES でございます。




2003年に発売と共に買って、このシンセと共に全国各地のツアー、何本ものワンマンライブ等など、バンドやってた時の思い出のほとんどは、この楽器と共にありました。ここ5年間はこれでライブを一切やっていませんが、自宅での作曲、アレンジ用のマスターキーボードとして使っていましたので、本当に本当に長い間、僕の音楽生活はこのキーボードと共にあった。

とはいえ、一方で発売から既に10年。同じYAMAHAからはこれの後継が既に2世代出ており、シンセとしては3世代前の旧型です。バンドやってる時はこれで何の不満もなかったし、マスターキーボードとして使う分には十分なものなので未だに不満は無かったのですが、今はもっとスペックの良いものが出ているのも事実。もし今ライブをやっていたなら、これを使うことはないでしょう(もっと新しくてスペックの良いやつを買う)。

また去年あたりに他社メーカーからかなり良いシンセが発売されて、正直そっちを使いたいという欲求もありました。新しいのを買ってそれを使う分には問題ないんだけど、使わなくなったこのMOTIF ESを、ただ思い出の為にとって置くほど家にスペースも無いし、全然弾かない楽器が家にあるというのも個人的に嫌だったので、散々迷った結果、この人とお別れすることにしたのです。




なんか同じことを前ブログに書いた気がするんだけど、シンセ、キーボードってギターやベースと違って、楽器ごとの愛着とか、使ってる年数によって音が変わって来て個性になる、みたいなのが全く無いんですよね。ギターやベースはやっぱり木で出来たアナログな楽器なので、使えば使うほど音が変わって、愛着も出てくる。一方シンセは純粋な電子楽器なので、愛着はともかく使えば使うほど味が出るとか、ビンテージになるってことは無いのです。ただ古くなるだけ。パソコンとか携帯電話と一緒で、どんどん高機能の新製品が出てくるので、大体数年間隔でどんどん最新のに乗り換えていくのが、正しいプロ・キーボーディストのあり方だと思うんですよ。

むしろね、10年前のシンセを未だに使ってる、それよりバージョンアップしたのが出てることを知りながら、ってのは、お金ないのかな?とか、本当にプロなのかな?っていう風に僕は思うタイプで。だから、新しいのを買いたい、使いたいという気持ちはここ1、2年ずっと思ってたんだけど、スタジオ機材と違って鍵盤シンセってのはとにかく場所を取るんで、次から次へと新しいのを買うわけにいかないし、どーしよ~と悩みまくってました。

でもね、やっぱり使わないシンセが家にあるってのは物理的にも、心理的にも嫌だなって思ったし、よくよく考えるほどに、このシンセをずっと持っておくことが、なんか過去の自分(バンドやってた時の)に縛られてるような気がして。てかそもそもライブもやってないし、俺ってキーボーディストなのかな?とか考えたりして。作曲やアレンジするだけなら、キーボードなんて本格的なシンセじゃなくても良いし、Mixならマウスだけで十分出来ちゃうから。





今、多分僕は鍵盤ミュージシャンとしての微妙な状況にいて、鍵盤楽器が家に無くてもなんとかやっていける、ライブもやっていない、という「あれ?俺ってミュージシャンなの?」みたいな状態なんですよね。正直に告白するけれども、アレンジ、作曲、ミックス、どれも高級なシンセサイザーが必要なわけじゃない。でもそこで考えた時に、だからこそもっとちゃんとしたシンセ(いや、MOTIFもすごくちゃんとした名機なんですけどね)を買って、バンバン弾かないと、もうミュージシャンじゃなくなっちゃうなと思い直したんです。

高校生の頃、初めて買ったシンセサイザーで寝る間も惜しんで弾きまくったこと。練習したり、いろんな曲のカバーをして、ライブしたりコンテストで賞をもらったり、10代~二十歳前後くらいまでは、僕は間違いなくキーボーディストであり、周りからもそういう風に見られた。それがだんだんそうでなくなって来たんだけど、今改めて考えてみると、やっぱりキーボードを弾くキーボーディストであることは、まだ辞めたくないし、続けていきたいんですよ。

というわけで、この辺の葛藤についてはまともに書くとこの10倍ぐらい文章になるんで省きますが(笑)、考えに考えた結果、新しいシンセを買ってこちらを手放す事になりました。何百万円もするようなアコースティックピアノやアコギじゃないから、新しいのを買うのは簡単。売るのも今やオークションですぐに売れる。便利な時代になったと思うけど、こいつを梱包して発送するとき(この写真を撮ったとき)、やっぱり自然に涙が流れました。長い間、ありがとう。沢山の思い出と共に、お別れです。






LINDAのライブ用に自分で作った音色のパッチが本体内に保存されてるから、電源を入れる度にあの時のセットリストのままディスプレイが表示されるんだよね。一曲目に表示されてるのは何故か「Monkey President」なんだけど(笑)、バンドでライブをやらなくなってからの5年間も、ずっとこの「Monkey President」の表示をみながら作曲やらアレンジやらしてました(涙)。その音色メモリーも、次に使う人の為に消去しなきゃいけない。ボタン操作ひとつで、全て初期化。でも大丈夫、記憶にちゃんと残っているからさ。※音色のバックアップも取ってあります(笑)

別れはとても胸に来るものがありましたが、これは今の自分にとってきっと必要なことだったと思って、後悔はしていません。むしろすごく大事なことだったんじゃないかと。まだミュージシャンでいたい自分にとってはね。ミュージシャンって「楽器を演奏する人」でしょ?作曲やらアレンジやらミックスするだけなら、ミュージシャンじゃないよね。今は全て、本当に全てをパソコンで完結できる時代。生楽器や生演奏を一切使わずに、あらゆる楽器の音を再現してレコーディング(というよりプログラミングだよな)、作曲が出来るから。歌だってボカロ使えば歌う必要ないしさ。おっと、愚痴みたいになってきた(笑)。

もうちょっと家が広ければ、保管して取っておくって手段もあったかもしれないけどね…。いや、いやいやっ!振り返ってはいかん!俺は前向きな決断したのだ。というわけで、次回のblogは新しく買ったおニューのシンセについて書きたいと思います。いうなれば新恋人よね。はーと。

ではまた。
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