13日の金曜日に聴きたくなる音楽って
四月もあっという間に13日になってしまいました。しかも今日は金曜日。まさかこんな不吉な日にミサイルが発射されるとは…しかしまぁ、「発射」はされたけれども「飛んで」は来なかったということで、悪夢のような日だったのはむしろ北朝鮮の指導部の方なんじゃないかな、とも。いずれにせよ北朝鮮は今後変わっていかざるを得ないでしょうね。





さて、そんな13日の金曜日にぴったりな音楽のちょっと面白いネタをご紹介。
まず先入観なしに、以下のYoutube動画を聴いてみて下さい。(ガラケー携帯使ってる人は見れないかも。すみません)



COREY TYLORという男性シンガーの人がアコギ一本で歌っています。場所はNYの本屋さんにあるイベントスペースで、日本で言う所のイオンとかジャスコみたいなショッピングモールでのインストアライブの映像ですね。歌っている人は腕にびっしりタトゥーが入っており、時おりドスの聴いた太い声になりますが、その点を除けばごくごく普通の、フォーク調のさわやかな楽曲を笑顔で歌っています。

お客さんは50人くらい、子供からお年寄りまでいてそれなりに盛り上がってて楽しそう。日本でも良く見かけるインストアライブの光景って感じですよね。全然普通です。




で、次のYoutube動画なんですが、上の動画と同じ人(COREYさん)が、同じ楽曲を歌っています。場所は変わって、今度はバンドでの演奏です。
いいですか、念のためもう一度繰り返しますけど、
歌っている人は同じ人、
歌っている曲も同じ曲、ですよ。大事な事なので2回言いました(笑)。

ではどうぞ。








工エエェェ(´゚д゚)ェェエエ工

ご存知、現在、世界最強(最怖)と言われるバンド「Slipknot」のライブ動画です。ボーカルの人(ていうか全員)は
マスクを被っていますが、間違いなくさっき本屋さんで歌っていたCOREYさんと同じ人物です(笑)。オーディエンスは15万人くらいいると思います。いやーすごい。

Slipknot、知らない人もいるかもしれませんが、2000年にアメリカでデビューした9人組のバンドです。ジャンル的には「ヘビーメタル」からさらに進んだ「ミクスチャー」とか「オルタナティブ」と呼ばれるロックで、ご覧の通り世界中のロックフェスで常に主役級の扱いをされる「現在、世界で最も人気のあるバンド」の一つです。

現在オリジナルアルバムは4枚出ており、日本でもオリコンの10位以内に入るなどそこそこ人気はありますが、世界的な知名度に比べるとまだまだ知られてないかもしれません。僕も最新アルバムのレビューを2008年にこのblogでしています。「人気、実力共にメタル界の頂点に行くのでは?」とか書いてますが、実際行きましたね(笑)。




このバンド、まずはそのオドロオドロしい見た目に目が行くと思います。でもって音楽性というか楽曲も、もうゴリゴリのメタル、聴く人によってはもう雑音、ノイズにしか聞こえないような轟音ですが、なぜか不思議とハマるというか、実は非常に良く計算された高度なロックミュージックです。単に見た目が奇抜なだけ、音楽性が激しいだけでは、世界のトップバンドにはなれません。10年以上活動を続けて、常にそのシーンのトップにい続けるにはそれなりの理由があるように思えます。

まず9人編成のバンド、てのがすごい。3人、4人のバンドですら音楽性、人間関係、その他もろもろで10年辞めずに続けていく事はめちゃめちゃ大変です。そもそも音楽的に言うと、9人もいるメンバーそれぞれの演奏やライブパフォーマンスをちゃんと「成立」させるだけで、もの凄く頭が良くないといけないというか、音楽的に高度な技術やセンスが必要になります。

だって目立つ人、目立たない人が絶対出てくるし、CDにはこの人の音入ってないんじゃないの?とか、別にこのメンバーいらなくない?みたいな感じがいかにも出そうじゃないですか。さらにライブとなると、9人が自分の楽器をもって立てるだけのステージ(広さとか設備)、9人の演奏をごちゃごちゃにならずに聴かせる演奏やPAのサウンドクオリティ、どれをとってもとても難しいのが分かると思います。

なので、見た目や音楽性の奇抜さの後ろにある、非常に高度な技術やセンスをこのSlipknotから僕はひしひしと感じてしまいます。あと本当すごいと思うのは「意外と曲がいい」んですよ(笑)。デス声で唸ってるだけに聞こえるかもしれないけど、実はCOREYさんはすごく歌が上手い、かつメロディアスなんです(それを知って欲しくて、最初の動画を見せました)。激しいだけ、唸ったりガナったりするだけのメタルバンドは沢山いますが、Slipknotがそれらと一線を画すのはそこも大きい。





昔からSlipknot好きだったんですが、最近前にも増して本当に好きになってます。率直に言うと、BeatlesやPink floyd、Led zeppelin、Queen、Kissといった「既に活動していないバンド」を除いて、今も現役で活動しているバンドの中で僕は一番好きです!あぁ、告白してしまった(笑)。(ちなみに2番はLifehouseで、3番目がDream Theaterかなぁ。。。)

なので、気分が落ち込んだ時や疲れてしまった時はいつもYoutubeでSlipknotのライブ動画を見て「癒されて」ます。なんかすごいホッとするというか、じんわり感動して熱い気持ちになれるんですよねw。多分、まだ悩みなんてなかった少年の日々を思い出して、夢とか希望とかそういうのを感じてるんじゃないだろうか。ま、最新アルバムのタイトルは「All Hope is Gone」なんですけど(笑)。

Slipknotが登場して、Beatlesから始まった「ロック・ミュージック」の進化は一つの終点を迎えた、と言われる事があります。Rockという音楽が本来持っている「反抗心」「攻撃性や激しさ」「疾走感、あるいは重量感」みたいな要素が、Slipknotによって全て限界近くまで引き上げられたからです。実際、世界中のロックバンドを見渡しても、これ以上に「反抗的、攻撃的で、激しくてスピード感と重たさのある音楽」を演ってるバンドはなかなかいません。

同時に、例えば激しさや攻撃性だけを追求して、とにかく速い、とにかく重い、暗い、みたいなメタル系のバンドは他にもいるんですが、Slipknotはそれプラス「みんなが歌えるようなメロディ」や「世界中の何百万人の人がノッたり、共感出来る大衆性」を持っている。そういう意味ではMichael JacksonやMadonna、Lady GAGAなんかと同じ「ポップス」の土俵にもいる。うわーまるでBeatlesみたい!てのは言いすぎですけどね。

2000年の初め、こういった「ミクスチャーロック」のバンドがもの凄く流行りました。KORN、Limpbizkit、LinkinParkとか。僕も影響受けてそういうバンドやってましたし。ただ、それらのバンドはやっぱり流行の中で段々色褪せて、解散したり活動休止したり。そしてまた最近復活したりしていますが、その間に着実に自分達の音楽性やキャラを磨いて昇華させ続けてきたSlipknotと比べると、実力や存在感がもう全然違う。人気という意味では昔流行ったバンドの方があったりしますけど、現役感ていうのかな。要するに「最強なのは自分達」みたいな自信をひしひしと感じます。

ま、最初のインストアライブの動画を見て(つい最近見つけて僕も初めてみた)、多分すごく頭の良い人達のグループなんだろうなという気がします。あと真面目で良い人達なんだろうなという気も(笑)。メタルやってる人は大抵いい人達が多いですけど、単に暴力とか、死とか、他者への攻撃的な感情だけを音楽に乗せて表現してるんではない感じ。特にそう感じるのがライブなので、Slipknot聴くならCD買うよりYoutubeで音の良いライブ動画を片っ端から見る方がお勧めです。タダですし。





というわけで、なんかタイトルの「13日の金曜日に聴きたい音楽」とは全然関係ない話になっちゃいました。だって俺、ほぼ毎日聞いてるもん(笑)。それではみなさん良い週末を。
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