GUNS N' ROSES 「CHINESE DEMOCRACY」を聴いて
既にあちこちでニュースや話題になってるので知ってる人も多いと思うけどついに明日、GUNS N' ROSESの新譜「チャイニーズ・デモクラシー」が全世界同時発売!というわけで、一足お先に僕は昨夜ゲットして(笑)今日はたっぷり聴きました。

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90年代初期に絶大な人気があったガンズの、なんと前作から14年振りの新譜(4thアルバム)になります。制作費は14億円、全14曲なので一曲に一年と一億円かかってる計算でもう笑うしかありません(笑)。

というか、既にオリジナルメンバーはVocalのアクセル・ローズのみで、一番人気のあった時期のオリジナルメンバーは離散。この「チャイニーズ・デモクラシー」のタイトルも5年以上前から発表されていながら発売延期を繰り返し、アルバムも出ないままワールドツアーが決定、それも直前にキャンセルして、世間からは完全に「ネタ」扱いされていた作品であります。

ファンも含めた多くの人が「絶対出ない」と思ってたので、もし今年発売されたら全アメリカ国民にコーラをプレゼントする、と約束した会社まで出たりして、まぁアルバム一つでここまで話題になるのも、ここ最近では珍しいのです。そんなとんでもないNewアルバム。



で、聴きました。

まだ聴いてない、楽しみにしている人もいると思うので詳しくは書かないけど、一聴して、今年僕が聴いたアルバムでは最高の出来栄え、満足度です。年末恒例のCDレビューを待たずに、今年の1位決定(笑)。

大方の予想通り、好き嫌いのハッキリするアルバムだと思うし、特に14年前のファンからすると、受け入れられない音楽性だと思います。Vocal以外誰もあの時のメンバーではないわけで、こんなのガンズじゃない!という感情的な非難が出ても、充分理解できる。

バンドが空中分解して事実上の活動停止になってから、14年。その間、メンバー間で延々と訴訟合戦(金銭トラブル)をやったり、Vocal以外のメンバーで組んだ別バンドが着実にファンを増やす一方で、アクセルはライブもやらずメディアにも出ず、ただこのアルバムをスタジオでレコーディングしている、とだけ言い続けた。

どれだけ経っても発売される気配がなく、激太りした姿をパパラッチされたりしてそりゃ~世間も見放します(苦笑)。ただ、「CHINESE DEMOCRACY」を聴き終えた今は、14年という時間もその間のゴタゴタ、トラブルもちゃんと意味があったんだなぁと妙に感慨深い気持ちになってしまうほど、良く出来ている。




このアルバムが一番批判されるだろう点は、14年前の前作に比べて楽曲が良くないとか、メロディが印象に残らないという点だろう。だけど、曲を作る人間からすると、楽曲やメロディの良し悪しってのは作り手・聞き手双方のその時の気分にものすごく左右されるし、正直な所、名曲や美メロが生まれるかどうかは「運・不運」の部分もある。

だからミュージシャン、特にバンドにとって重要なのは、その時に発表した作品が、その時代においてどれだけオリジナリティやクオリティを持っているかという事がまずあって、さらに加えてメロディの良い曲が何曲あるか、というボーナスがみたいな部分があると思います。

同時代の作品と比べてオリジナリティとクオリティで負けてなければ、まずそれは「佳作・良作」の仲間入りだし、そんなアルバムすら年に数枚しかないと思います。だから、今回のアルバムが前作「Use Your Illusion」と比べて名曲に欠けるとは全然思わないし、むしろ前作みたいな作風だったら、やっぱりガンズもお金儲けの懐メロやっちゃうのか、とガックリきてはず。

でも本当に信じられない事に、このアルバムは全然そうじゃない。この際オリジナルメンバーなんていなくても良い(いたらもっと良いけど)、こんな超強力な作品を、今作り上げられる事がとにかく凄い、と思う。



それにしても、想像してみて下さい。

自分の大好きなバンド、アーティストが突然金銭トラブルで対立しあって、発表もないまま突然の活動停止。メンバーは変わるは、ボーカル激太りするは、そんで14年間も新曲出さなかったら、もう絶対興味なくなるでしょ(苦笑)。

僕はちょうど中学生くらいの時に前作をリアルタイムで聴いていて、それから今までの間応援もしてないし、待ってもいないし、興味もなかった。だけど今日、たった14曲のアルバム一枚を聴いただけで、これだけ心を揺さぶられてしまう。まるで14年間待ってたみたいな気分で「お帰りガンズ!」と叫びたくなる自分がいる。ホント音楽って、凄い。



ちなみこのアルバム、日本では普通に売ってますが、本国アメリカでは、BEST BUYという家電チェーン店が独占販売権を持ってていわゆるCDショップでは売ってないし、買えません。それでも初回出荷200万枚、今年の年間1位確定。うーんまさに時代を象徴するというか、こういう所もスゴい。

色々考えさせられますが、もうちょっと聞き込んでからまた再びblogでも書きたいと思います。

オススメよ~っ。
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