プライオリティ
もう何回もblogで同じこと書いているような気がするけど(笑)、改めて最近思うこと。

曲を作る時に、まず作曲(歌ものなら作詞も)があって、それをベースにアレンジをして、それを演奏(歌唱)したものをレコーディングして、最後にそれらの素材(トラック)をミックスして、マスタリングする。
大まかに言えばこういう流れというか手順を踏みながら一曲完成する。
完成した曲は、ほぼ必ずこれらの工程を全て終了したものであり、制作に参加した当事者でなければ、プロセスの途中やまだ工程を通ってないものを聴く機会はまずない。
要するに、アレンジしてない状態のベーシックな曲や、歌や楽器をレコーディングする前のデモや、ミックスしてない曲を聴くことは普通ないってこと。
完成した曲ってのは色々なプロセスを全て通った、様々な要素が組み合わさった状態。当たり前だけど。

で、その完成した状態の曲を聴いて、「いい曲」とか「イマイチ」とかっていう判断をする。
どの部分の要素を指して「良いor悪い」を判断しているのか、普通の一般的な音楽リスナーのほとんどは分からない。
というか、音楽制作のプロでも、自分が制作に関わってない曲を聴いて、どの要素が良いか悪いかを適格に判断するのは困難だ。
だから普通は、一番耳に入ってくる部分、印象に残りやすい部分をピックアップして判断することになる。
メロディが好きかどうか。歌ものなら歌詞は何を歌っているか、歌は上手いかどうか。
インストや楽器好きな人なら、楽器の演奏についてや音色についてじっくり聞く人もいるだろう。
人それぞれ色々な「要素」を聴いて、自分にとってその曲が好きかどうか判断するわけだけれども、僕の持論として、あるいは一般論としても多分?、制作工程の最初の段階 = 上流ほど影響が大きく、楽器やトラックよりも歌の影響が大きい。

楽曲制作するにあたって、クオリティをどう上げるか考えた時に上に書いたことはすごく重要なことだと思う。
でも常に日ごろそれを意識して、自分の行動や判断に反映させているかというと、なかなか難しい。
どうしても、自分の関わる工程、自分が得意としている部分を「重要」に考えてしまう傾向がある。
最近では僕も含めて、制作工程の最初から最後まで全部自分(あるいは少数のチーム)でやってしまうパターンもあるが、それはそれで、全部を均等に考えてしまったり、どれが重要で、どれが(それほど)重要でないかを見誤ってしまうことは多い。
楽曲制作において、ミックスはもちろん大事だ。
でも大事ではあるけれど、そのひとつ前の段階である演奏や歌のレコーディングの方がもっと大事だ。
さらにいえば、何を演奏するかを決めるアレンジの方がもっと大事だし、歌なら歌唱力以上に歌詞やメロディそのものの方が大事だ。

自分でもバカらしくなるくらい当たり前のことを書いている…けどその当たり前が未だに難しい。
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