香港「傘の革命」について簡単に知っておくべき4つのこと
香港で現在進行中の「Occupy central」、あるいは通称「傘の革命」と呼ばれる民主化運動は、その規模の拡大と運動の行く末が世界中で注目されています。日本は御嶽山の噴火災害があったのでそちらのニュースが連日トップとなっていますが、この香港での民主化運動についても知るべきいくつかの点があります。

1.「傘の革命」とは?
香港の学生が中心となっている今回の民主化運動ですが、そのデモを行っている集団に対して香港政府、ならびに警察は催涙ガス弾を打って沈静化させようとしました。それに対して「傘」を使って催涙弾から身を守る=暴力に対して暴力で返さない、あくまでLove&Peaceの精神からこの運動が始まったことも踏まえて、この民主化運動を「傘の革命」とイギリスのメディアが名付けたことから、こう呼ばれるようになりました。

2.いつ、どうやって始まったのか?
今回の民主化運動のきっかけとなったのは、2017年に香港で行われる予定の「政庁間選挙」において、中国共産党政府が認める候補者以外は立候補を認めない決定が中国の国会で行われた事に対して、香港大学のBenny Taiを中心とした民主化団体が異議を唱え、学生を動員して授業のボイコットしたのがきっかけです。

3.どのくらいの規模なのか?
もともと10月1日からこの民主化を求める抗議活動を始める予定でしたが、香港行政側がこれに対する介入を表明し、一部の学生団体と衝突が起こったことをきっかけに数日前倒しで今回のデモンストレーションは始まりました。その後、SNS等を通じてこの活動の様子は急速に情報拡散され、現地で「Occupy central」に参加している参加者の数は8万人以上と言われています。この人数は香港行政府、および中国政府が確認した数字ではありませんが、世界中からの注目を集め今後ますます参加者が増えていくのはほぼ確実です。

4.目的は何か、今後どうなるのか?
抗議活動の中心となっている学生団体「学民思潮」は、学生の授業ボイコット、及び真に民主的な選挙が香港で行われる事を当初要求していましたが、現在は規模の拡大と共に少しずつその運動の方向性や要求に変化が生まれています。10月2日の現在時点では、抗議団体側は香港行政長官の梁振英と「対話の余地がなくなった」ということで、長官の辞任を要求しており、これが実現されない場合さらなる抗議活動の拡大を示唆しています。また当事者である香港、中国以外の世界中の国々がこの問題について発言、関心を表明しており、今後も事態がどう変化していくかは注視する必要があります。


サッと要点だけ書いてみましたが、中国政府としてはとにかく内政問題だから他の国々には干渉して欲しくないし、関心を持たないで欲しいという姿勢が強く感じられます。中国国内のインターネットを規制して情報にアクセス出来なくする、この活動に関する写真や動画を削除するetcは、中国政府のやりかたとしてはお馴染みのものになっていますが、率直に言って頭悪いなぁというか、こういう強行姿勢しか取れない所がいつまで経っても中国のダメな所です。

「傘の革命」が世界中から注目され、またアメリカをはじめとする先進国から比較的「好意的な」視点から語られているのは、この運動が非暴力や平和的解決の視点から行われている点が大きいと思います。デモ隊と警察が衝突し多数の怪我人が、という抗議活動ではなく、学生を中心とした真の民主化を求める自然発生的な声から活動が広がっていっている(ように見える)点からも、それをとにかく権力で封じ込めようとする中国政府のやり方は「悪役(ヒール)」に見えるでしょう。それが分からないのが、中国のらしさでもあり、弱さだと僕は思います。

ではまた。
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
スポンサーサイト