江南スタイルから見えてくるもの
Twitterを始めるとblogを更新しなくなる確立が高い、というのが統計的に証明されているそうです。図らずも僕もその一部に完全になってますな!笑。それぐらいTwitterでつぶやくことにハマってしまう(ラクだし)ということなんですが、Twitterも全然つぶやく事がありません。どうもnisaです。



PSYの「江南スタイル」今年の収益は約6億7000万円

Youtubeでの試聴回数が10億回以上というギネス記録をたたき出したGangnam Styleですが、みなさんもう観ましたか?日本では意外にも「まだ見てない、そもそも知らない」という人が圧倒的に多いような気がします。まー領土問題とかで色々ありましたからね、今年は。知ってるけど観てない人も結構いそうです。

僕も単なるK-POPの曲であれば観ることはなかったでしょうが、さすがにアメリカやヨーロッパ(というか日本を除く多くの地域で)であれだけ話題になっていたので、これは観ました。今年の夏くらいに。うん、結構好きです(笑)。曲のチープさ、なんか可笑しくなってしまうダサさ、メロディはキャッチーというほどではないにしても、ビデオはさすがに良く考えられてて完成度が高い。すぐにMaroon5やブリトニーなんかの米国ミュージシャンに面白い!と口コミされたのも大きかったです。




ま、とりあえず興味のある人には見てもらって(笑)、このニュースで面白いのは、その「江南スタイル」が今年の約半年間で6億7千万円を売り上げた、というニュースなんですが、その内訳に僕はとても注目したのです。

この曲の売上には大きく分けて、①「CDの売上」②「有料ダウンロードでの配信売上」③「曲を流すことでの広告収入」の3つがあります。一番大きいのは「広告使用料」。「江南スタイル」は韓国国内の複数の企業CMで使用されているので、このギャラ+使用料が一番大きくて3億8千万円。しかもそのうち7200万円はYoutubeで再生されたことによる広告収入です。




YoutubeがGoogle傘下になって以降、気がついた人も多いと思うけど見たい動画が始まる前に「広告(○秒後にスキップして動画へ進めます)」という表示と共に、まったく無関係の動画が流れるビデオが増えました。これがYoutubeの広告付き動画で、この広告付き動画は再生される度にいくら、という形で広告料がアップロードした権利者に支払われます。

これ自体の賛否もありますが、レコード会社やアーティストオフィシャルがPVやミュージックビデオをアップする場合は、大抵広告付き動画です。一般の人がアップした面白動画や我が家のペット動画などにも広告設定することが出来るので、Youtubeに動画をアップする、というだけで、世界中の誰もが元手不要でお金を稼げる時代になりました。金額はともかくね。 

で、「江南スタイル」は史上最も再生回数の多いYoutubeビデオですから、この広告収入が歴代最高額になるのはおそらく正しいはずです。ざっくり計算するために10億回再生で7200万円とすると、1回再生で0.072円となります。あくまで計算上ですよ(苦笑)。とすると、仮に100万回再生で大体7万くらいかな、となるわけです。

100万再生というのは、日本の有名メジャーアーティストでもかなりハードルが高いです。ましてデビューした新人やインディーズになると極めて少ないはず(おそらくゼロ)。「江南スタイル」がYoutubeからの再生広告だけで7500万円というのはかなり大きな金額ですが、実質的にはアーティストやバンドが「これで稼ぐ」ことは相当難しそうだな、ということが分かります。1万回みられても720円ですからね!




さらに記事中では、2番目に大きな売上として「有料ダウンロードでの配信」売上が2億5000万円とあります。これも多分、現在世界でトップクラスの売上です。1ダウンロードにつき1ドル=80円とすれば、「312万5000人が有料で購入」したことになりますね。Youtubeで10億回以上「タダで見られている」のに、それでも有料でダウンロードする人がこれだけいる、というのは、音楽業界にとって朗報というか明るいニュースですよね。

つまり、タダで多くの人に見てもらうことで大きな売上を得られる、ということを実証したようなもの。仮にPSYがこの「江南スタイル」のPVを作って、一切ネット上では見せずにDVDやCDの特典として販売するにとどめていたら、全くこんな風にはならなかったでしょう。「江南スタイル」という曲の存在自体を、世界中のほとんど誰も知らなかった可能性すらあります。これだけ天文学的な試聴数を誇りながら、まだこの曲を知らない人は日本にもゴマンといるわけですから。

そして、肝心の「CDの売上」ですが、なんと410万円とのことです。仮に日本と同じシングルCD一枚1000円とすれば(本当はもっと安いですが)、4000枚ちょっとしか売れてないことになります。この数字が僕は一番びっくりしました(苦笑)。確かにこの曲は、日本でCDすら売っていません。多分99%が韓国国内のみのCD売上でしょう。もともとそういう戦略でやってる曲とはいえ、うーん驚きました。




このニュース自体から、今の音楽業界が抱える良い状況も悪い状況も、いろんなニュースを含んでいます。もちろん、上でやってる計算は全部いい加減なものなので、この通りの金額がアーティストに支払われているわけではありません。なにせこの金額から、レコード会社、iTunes等の配信業者、小売店、その他あらゆる中間経費が引かれるわけですから。

そこまでを見据えた上で、アーティストやバンドは何が出来るか、どうやって収益化していくか、考える事は沢山あると思います。収益化しなければ、音楽やアーティスト活動は続ける事が出来ません(特にメジャーは)。PSYは間違いなく「成功した」モデルの一つですが、日本の音楽業界やアーティストはこのPSYと間逆のやり方をしている人も多いです。個人的には、なんとなくPSYのやり方に近い形を海外のアーティストはやっていくだろうな、という気がします。世の中の流れ的にね。

音楽やってくのって、色々大変ですよね(笑)。というわけで、かなり長くなってしまいましたが今日はこの辺で。

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