Evernoteで音楽制作 誰も知らなかった超活用法【歌詞編】
iPhoneを初めとするスマートフォンデバイス用アプリの中で
定番中の定番的といえば「evernote」っすよね。多分。
「全てを記憶する」「第2の脳」とまで言われてる、アレです。

要はクラウド上に自分のメモ帳&フォルダを作って、そこに
自分で書いたメモや記録、写真やデータなんかを残しておくもの。

分かりやすく言うとこれだけなんですが、あくまでデータは自分の
持っているデバイス・PCにあるわけでなく、クラウドの向こう側、
すなわちサーバーにあるので、出先からでもPCからでも同じように
自分のメモやフォルダが見れて、書いたり編集出来る所がミソです。



偉そうに言ってますが、僕もスマホ持ってから一年も経ってようやく
使い始めました。いや知ってたんだけどね存在は…。もともと
紙の手帳、メモ帳もほとんど使わないのです。全て自分の脳みそに
記憶させるタイプ。記憶できない事は忘れてもいい事。みたいな。

なもんで、このevernoteが具体的にどう便利なのか、ただの
メモ帳と何が違うのか分かんなくて距離を置いてた(大げさ)のですが
実際使い始めてみると、まーこりゃ凄い。便利。めちゃめちゃ。

で、Evernoteを仕事や、日々の生活のライフログにどう活用するか、
てのはググって貰えればいくらでも情報がありますので、ここは一つ
evernoteを音楽制作に活用する方法について書いてみます。



・実体験からオススメするevernote的音楽制作のススメ


多くのevernote活用法サイトなんかで書かれている通り、この
アプリの最も有効な活用法は「なんでも放り込んで、残しておく」こと。

テレビ、新聞、雑誌、ラジオetc..あらゆるメディアから、僕たちは
膨大な量の情報を受け取っています。僕はこれらの4大メディアと
日常ほとんど接しませんが(笑)、それでもネットや、読書の際に
やはりものすごい量の活字を、無意識を含め読んで受け取ってます。

そうした情報や活字の中で、ほんの少しでも意識に引っかかる、なんか
気になったものがあれば、とりあえずevernoteに放り込んでおきます。
ネットの場合は文字通りページごと保存して、活字や音声での情報の
場合はすばやく近くにあるPCかスマホに打ち込んでおく。

さらに、活字じゃなくても自分の目で見た風景とか、音とか匂いとか
普段生活してて「何か」感じたものがあれば、それをすばやくスマホで
evernoteにメモして、投げ入れます。写メを撮って、そこに一言でも
自分でコメント残して入れといたりすればもう完璧です。

活字の情報って勿論大事ですが、それ以上に自分の五感で感じた物を
画像(写メ)と文字(自分の言葉)で記録しておくと、その時はほんの
些細な事でも、後になってものすごく役に立つ事、結構あるんですよ。
それは「歌詞を書く」というシチュエーションの時に、特によくあります。



例えば僕、こういうこと言うとドン引きされそうですが、電車の中とか
駅の待ち合わせ場所、取引先の会社行った時とか、食べ物屋さんの中、
とにかく不特定多数の知らない人が集まっている所に行くと、必ず
そこにいる人を注意深く観察する癖があるんですよね。

言葉で上手く説明出来ないんだけど、なにかドラマやネタになりそうな
事はないかな?っていつも意識して探してるんです。まぁ実際そう簡単には
街角でドラマに遭遇することなんてないんだけど、それでもいいの。
自分が書くドラマの元ネタになりそうな「記憶」があればいいんですよ。

僕が今まで書いた歌詞の全ては、実際に僕が見た記憶の中から、
膨らまして書いているものがほとんどです。実体験ではありません(笑)。
実際に見た風景、聴こえた音、感じた匂い、触れた手触りや温度、等など
そういうのが記憶の片隅に残ってて、それを思い出しながら、イメージする。

今まで空港での別れの風景を書いたり、終電の閉まるドア越しを書いたり、
桜橋とか、海辺のシーフードレストランとか、全部実際に見た光景です。
それを記憶から引っ張り出して、さらにその時の視覚情報以外の感覚も
出来るだけ思い出しながら、歌詞というドラマを描いていくんですよ。

この時に難しいというか、苦労するのが、人間の記憶ってのはそこまで
便利に出したり閉まったり出来ないので、割と後付けで都合よく作って
しまいそうになる事です。そうすると、途端に「リアル」は失われる。

例えば、「シンメトリー」で閉まるドア越しに君が…あ~どうしてたっけな、
思い出せないっ。。。ま、いいや、「窓に指文字で"あいしてる"と書いた」
にしておこう!うん、それっぽいそれっぽい!胸キュンだろっ!

とかやってしまうと台無しでしょ?(笑)
ドアが閉まってから、ほんの僅かな時間にそんな指文字が書けるとしたら、
どんだけ冷静やねんつーか小悪魔Agehaか!みたいな。

本当に愛し合って、離れ難い二人なら「何も出来ない」。中の人は外を、
外の人は中を、ただ見つめあうだけ。そしたら、その形が横から見ると
「対象形=シンメトリー」になる。横から見てるのは誰かというと、俺です。

まぁこれは非常に分かりやすい例だけど、記憶が細部まで正確であるほど
歌詞はディテールが細かくなり、立体感や濃淡が生まれる。そんな作詞の
基本中の基本を、阿久悠さんや松本隆さんから学びましたが、そういう技法
を持った「リアルな歌詞」が、J-POPにはどんどん少なくなってると思います。



・僕には到底出来そうにないことを「第二の脳」がやってくれる。


だいぶ脇道それましたが、もう大体わかりましたね、evernoteの使い方。
記憶というのはとても曖昧で、後からセルフ加工されやすい。その時感じた
事を、そのままの印象で(しかも写メ付きで)evernoteになら残せます。

し か も、evernoteは検索が出来る。特定のワードから、日付から、
自分がタグ付けしておけば「駅」「帰り道」「レストラン」みたいな感じで
シチュエーション別で記憶を保存、管理出来るわけです。これはさすがに
自分の脳だけじゃ無理。紙のメモ帳で書いてやるのもえっらい大変。

僕みたいに「記憶の情景辿る派」の人じゃなくても、本を読んだりネットを
見た時にたまたま出会った「気になる言葉、表現、出来事」を入れて
おけば、後で歌詞を書く時に間違いなく大きな味方=ネタ張になります。
何故自分はこれに心を動かされたのか、それだけで一曲書けますから。

作詞家の故阿久悠さんは、これと同じ事を35年間くらい毎日ノートに
書き続けてたそうです。その日あったニュースや自分の周りの出来事を
35年ひたすら毎日書き続ける、それを聞いた時に、うわー、やっぱ
こういう人には絶対敵わないやと思いましたが、evernoteは
それを「誰でも可能にする」可能性を秘めてます。

というわけで、あらゆる所で「evernoteはスゴい!」と言われてますが、
音楽制作においても「凄い」ツールになるかもしれません。てのも、これを
使い始めて僅か2週間、早くも何曲かかけそうなくらいネタが出来てて、
この僕が実に3年ぶりくらいに、歌詞を書いてみたいなと思い始めてます。
こんな気持ちは本当に久しぶり。すごいぜ、evernote。



多分このアプリを使った音楽制作について書いた人は初めてだと思うので、
引き続き他の使い方についても研究して、ここでシェアするつもりです。
曲作りに興味ある方は、ぜひTwitterやはてブで広めてくださいまし。
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