一体なんなんだ
昨日になってしまいますが、今回の福島原発の事故の国際評価尺度が
レベル7に引き上げられました。それまでのレベル5から急に2段階アップで
驚いたり、不安になったり、一層の恐怖を感じた人も多いでしょう。




ちょうど1ヶ月前の3月12日。深夜から福島原発での非常事態が確認されて、
早朝には首相がヘリで視察、午後には圧力を開放する為のベントを
するか、しないか、もうしたのかと情報が混乱する中で15:36分に
水素爆発を起こして、屋根が吹っ飛ぶ映像が流れました。
その段階で、僕はレベル6か、あるいは7なのかという判断が出来なくて
あれこれ情報を海外から集めていました。
何せあれが水素爆発か、水蒸気爆発かTVの映像だけでは分からなくて、
一応悪い方の、水蒸気爆発でレベル7とだ仮定したほうがリスク対策には
良いかと思い、その仮定で退避する準備をしていました。
結局は数時間後に記者会見があって、水素爆発で建屋の屋根が飛んだだけ
ということで、あぁレベル6だったのかと少し安心したんだけど、
その何日かあとでさらに3号機が爆発した時に、政府が「レベル4」と
発表した時には???という状態でした。




で、一ヶ月たって地方選挙が終わった後で、結局あの3月12日~の時期に
レベル7相当の放射線が外部放出してた、となったわけですが、
これは2重の意味で、まずい事だと僕個人としては思います。
まず、当然ながらこの一ヶ月間の評価、情報公開の遅れはどういうことなのか
と言う点と、どう考えても現時点でのINESはレベル6が妥当なのに、
なんでレベル7という数字を出しちゃうのかという点。
ニュースでも散々煽られているように、レベル7ってチェルノブイリの事故と
同じ規模、ということ。33人以上が直接被曝で亡くなって、かつ何十年以上も
周辺に放射線と、それにともなう有害な土壌、作物、病気を残してしまった
人類史上例の無い悲しい事故と、どうして今回が一緒なのだろうか。
チェルノブイリと同じ事故を2度と引き起こさない為に、レベル6という
「最終ライン」をIAEAやら各国が線引きしていたのに、それを自らの意思で
超えてしまった今回の「政治的な判断」は、ちょっと理解できないです。





レベル7=チェルノブイリっていうステロタイプは、これから日本にとって
政治的、外交的に大きなしこりを残すと思うのよ。
勿論、この先福島原発の事故がどうなっていくのかは、まだ予断を許さない
けれども、いずれにせよレベル7の事故に発展しないように日本中が一つに
なって頑張って応援して、結果まだチェルノブイリの事故には遠く及ばない
被害にギリギリ保っているのに。福島県の方、原発の周辺地域に住んでいた
方々に向けて、「あなた達の地域はチェルノブイリの事故と同じようになる
かもしれない」とでも言いたかったのだろうか。
絶対にそうしてはいけないからこそ、レベル6があったのに。
というか、今の現状は当然レベル6だよ。どう考えても7じゃない。





政府も、東電も、保安院も、今回の事故発生以降それぞれの会見で、
そりゃ意図的に特定の事を発表しなったり、情報公開しない事はあっても
嘘の会見、嘘の情報を流す事は一度も無かった、と思ってる。
で、今回のレベル7引き上げが意図的に過大評価した「嘘」なら大いに
問題だし、あるいは本当にこの事故がレベル7と同じ大事故だと思っている
なら、それはそれで問題だと思う。
現状認識としても、今後の見通し方についても。
毎日続く余震だけでも、関東~東北の人々は本当に不安で、揺らいでる。
自国民を誤った情報でさらに揺さぶって、どうするのさ。
日本以外の、世界中の国がこの事故に注視しているなかで、誰も思って
なかった「想定外」の悪い数字を自ら出して、どうしたいのさ。
全然、わかんないよ。
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