CDの未来と、過去のレコードの現在(いま)
GW2日目です。今日は昨日と変わって、一日家の掃除と片付けをしました。

結構本格的に…引越しか!?てくらいに衣類、本、CDなどの整理をした。まぁなかなか、自分の気が乗ってる時でないとやれないので。本当は連休中もやらなきゃいけない仕事がたくさんあるんだけど(笑)。




家に残っていたCDや本は出来るだけ捨てたくはないので、はじめは中古店に引き取ってもらうとかオークションで売る事を考えていたんだけど、Amazonやヤフオクでそれらを検索すると、どれもが¥1円で大量に売られてて何というか、大事に取っておく事もないんだなぁと少し寂しい気持になった。

ほとんどが、誰もが知ってるJ-POPのメジャー系アーティスト、バンドの数年前のアルバムCDなんだけど、Amazonで見ると見事なくらい中古盤は¥1円出品ばかりで。しかも一件とかじゃなくて大量に¥1円で出てるから、要は¥1円でも売れないって事なんだよな…。

文庫本とかもそうで、名作やミリオンセラーのほとんどは¥1円で買えるからあとでまた読みたい、聴きたい時が来るかもしれないから…って理由で棚に並べておくのは、もうほとんど意味ないのかもしれない。特に中古CDはびっくりするぐらい「価値」がつかないんだよね。




もともとCDは全部リッピングして、データとしてパソコンのHDに入ってる。だから、「聴く」という目的の為にCDを取っておく必要はない人も沢山いる。

後になってジャケットを見たい時とか、ジャケットそのものに(初回盤とか)希少価値がある場合でないと、取って置く意味がないのかもしれない。

というものの、初回限定盤とかもメジャーのCDなら何年前の発売でもほぼ99%アマゾンで新品買えるんだよね。売り切れないし、しかも1円だし。これは今日まで知らなかったから、結構驚いた。





で、結局どうしたかというと、自分の関った作品のCDとインディーズ系のライブ会場で直接購入したCD以外は、全部捨てた。本もほとんど捨てた。

インディーズの手売りCDってのは、ここで捨てるともう2度と手に入る事はないと思うので、やっぱり捨てられない。知り合いが多いと言うのもあるが、やっぱりメジャーCDよりも希少価値?があるような気がする。

メジャーもインディーズも、現在は再販というのがほとんどされないし、新譜が店頭にならぶ期間も極端に短いから、初回限定とか枚数限定盤とかはある種ファンの人にとって訴求があるのかもしれない。

だけどメジャーCDはAmazonやBookOffでほぼ永続的に買えるので、価値が下がることはあっても上がる事はもうない気がする。

あと、よく知り合いとこういう話するんだけどCDっていう物質そのものに「持つことの価値」=所有欲が満たされる要素が少ないってのも、あるのかもしれない。

僕に関して言えば、これだけ大掃除しても結局6000枚以上あるレコードはそのまま残してるし、それこそ一枚も聴いてないのにすごく満足している。これって何だろう…やっぱジャケの大きさ?アナログ盤の光沢や匂いとかだろうか。

特に好きなアーティストやバンドのアナログ盤は、持っているだけで本当に幸せな気持ちになるし、人に勧めたり持ってる事を自慢したくなるから、不思議です。




というわけで、4月ももうすぐ終わり。
明日はちょっと、天気が崩れるようですね。
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GWはじまる
GWの連休始まりました~。
というわけで、初日の今日はいつも以上に早起きして、車で埼玉方面を
走り回りつつ、午後は東京に戻ってあちこち打ち合わせに顔出して、
先ほど終電に程近い電車で帰って来ました。
疲れた~。




旅行や泊まりでどこかに出掛ける予定は無いんだけど、
なんとなく東京の街もそんなムードというか、車の道も空いてたしなぁ。
東北の被災地に行ってみる、という人は結構いるようで、
宮城や岩手の、沿岸部からは離れた内陸の宿やホテルは結構埋まってる。
避難されている人の受け入れ場所になっている場合もあるだろうし、
まだ東京やその他の地域から東北に多くの人が訪れるには、十分な体勢に
なっているとは言えないのかも。





間を休むと10連休というとっても長い休みになりますが、
これを機会に普段出来なかった事、やろうと思って先延ばしになっていた事に
じっくり手をつけるというのも、いいんではないでしょうか。
みなさん良い連休を。
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手先が器用?
毎日寝不足になるくらいあれこれやっていると、なかなかblogを更新できなくて
申し訳ないっす。気が付けばもう四月も終りね。早いわ~。
今年の春の桜はすごく綺麗だったのに、なかなか主役になれず可哀想だったけど
なんというか、この分だと新緑のGWもあまりフューチャーされなさそう。
地震もほぼ毎日あるし、北関東や茨城、千葉は本当に大変だと思います。





この一ヶ月くらい、外で誰かと仕事することがグッと減ったので、基本は
家で出来る事をやっていたのですが、相変わらず壊れた機材の修理なんかも
むしろこの期間にやってしまえーという事で日々トライ、トライ。
AKG_TubeInternal1.jpg
AKG C12とか…

CIMG0662.jpg
Telefunken V76とか…

Brent1272Internal6.jpg
Old Neveとか…


こういう細かい虫みたいな部品がごちゃごちゃ付いた機械を自分でバラして
メンテナンスや修理していくんですが、一応上にある3つは全部直りました。
全部1960~70年代の機材なので、もう部品もなければ詳しく知ってる人も
日本には少なくて、どれもドイツやイギリスといった当時作られた国の
技術者の人に持ち込まないと直らないと言われてたんだけど、まぁ何とか
なるもんなんですね。うーん運が良いだけなのか…。




この手のビンテージ音楽機材をもう100個近く修理してきたけど、大体
修理成功率は90%くらいで、なんとなくこれでも俺食べて生けるのか?
なんて思ったりして(笑)。
よくいろんな人にびっくりされるんだけど、こういう機械とか部品とか
要は電子工学的なこと、さかのぼって中学生レベルの物理の勉強すら
俺全くやってないんだよね。電流と磁界とか、オームの法則とか、
ナンスカソレ??っていうくらい、分からない。
なんとなく山勘で…この辺が調子悪いんじゃないかな~?と思われる
部品や配線を探って、検討ついたら秋葉原のマニアックなお店行って
出来るだけ古そうな交換パーツを買ってくるだけなんだけど。





まぁとにかく知識が全くないから、それについて知ってる人をネットで
世界中から探して、聞きだす能力はあるのかもしれない。
だんだんドイツ語も読めるようになってきたし。喋れないけど。。。
あとリサイクルとか、リユースがほんと好きなんだろうな~。
壊れたものを直したり、綺麗にするのが好きなんだよきっと。
機械とか物理とか秋葉原パーツショップとか全然好きじゃないし(笑)
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幸せってなんだ


「行動は必ずしも幸福をもたらさないかも知れないが、
 行動のない所に、幸福は、生まれない。」

- ベンジャミン・ディズレーリ
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自宅待機だからこそやっておきたいあれこれ
予定していたレコーディング、ミックスもろもろ、外でやるような仕事は
やはり先月から確実に減っているので、家の中で出来ることを今だから
やっておこうと思う今日この頃。
もともと家、好きだしね。
あぁ、それにしても自宅作業って何をやるにしても際限なくなっちゃう所が
なんともだよなぁ。リミットがないし、区切りやけじめ(?)がつけづらい。
んだがここ数年の音楽業界はそれがもはやスタンダードだ。
みんな自宅で、出来ることはやってる。
出来ないことも、バジェットの関係でやってる。
それに愚痴を言うのは、もはや野暮ってモンよ。





というわけで、明日からは週末。
みなさん、春の気配がまだ残る今の季節を、楽しんでくださいね。
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世界はいつも新たな視点をくれる
立て続けに千葉・茨城沖で地震が起こってますね。
東京にいても頻繁に揺れを感じます。みなさん気をつけて。





もう一週間くらい前の話になるけど、僕の中国語の先生が中国から帰国したので、地震以来一ヶ月ぶりに会って来た。

震災の時に日本にいて、一度本国に非難してからもう一度日本に戻ってきた外国人と話すのは初めてだったので、色々と興味深い話もありました。

この中国人の先生、日本に来て25年くらいで、もう日本人と結婚もして家庭もあり、ほぼ日本人と同じようなメンタリティなのですがさすがに今回の事はショックも大きかったらしく、外国から今、日本と日本人がどういう風に見られているか、かなり熱く語ってました。

ま~中国人の反応は海外の中でも割りとパニック的というか、日本人以上に大慌てしている感じもありますが(僕から見ると)、お隣の国なのでそれはまぁ当然といえば当然で、特に政府と、保安院とか行政側の対応と言うか、情報公開にはものすごく不信感を抱いている感じがありました。

一方で、パニックや略奪が起きないとか、これだけの災害の中でも規律ある行動が取れている日本人は、本当に凄いし尊敬する、という見方は中国人から見てもすごく感じているようで、日本人はすごい、でも日本政府はヤバいのでは?というある種矛盾した意見がある様子。




その他にも外人ならではの発想と言うか、考え方と言うか、なかなか日本に住んでる日本人はそういう風に感じないような~という意見もあったりして面白かったのですが、一番考えさせられたのはその先生は家族と、仕事と、生活の全てが日本にあるので戻ってきたが、そうでない中国人はもう日本には来なくなるのでは?という話。

色々な場面で今回見られた「日本特有のリスク」を考慮してまで日本に遊びに来るとか、留学にくるとか、ちょっと出稼ぎにくるといったそういう中国人はかなり減ると思う、と言っていました。

僕自身も、そうかもな…と心のどこかで思うことはあります。

ヨーロッパやアメリカの友人もすごく日本を心配し、応援してくれてますが同じアメリカでも例えばNYの人とLAの人とでは結構反応が違うというか、やっぱり西海岸の人は多少なりとも放射能のリスクを意識してる感じだし。

なかなかこれだけ、原発の事態が長引くのは誰も予想出来なかったので心配は不安へ、不安は疑念へと、気持が変わっていくのかもしれない。




まもなく、原発の周辺は警戒区域に指定されます。

既に非難している方も、これからさらに別の場所へと避難される方も大勢いらっしゃると思いますが、どうか一日でも早く、心配や不安のない当たり前の「日常」が戻ってくるように、祈ります。



みんなが健やかであることを願って。
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夜になると思う
こんな時だから、やれる事をやるしかないよな。
3月に比べたらかなり状況は元に戻りつつあるが、それはそれで
どうなんだろうと思うことしかり。
一ヶ月前から、ず~っとモヤモヤした気持ちでいるな。
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あわわ
ぐぁぁ、何だか先週末からとても忙しい。
blogも全然更新できないぞ。やばいやばい。
昼間のぽーっとしてる時間(意識が飛びそうな時)に書けばいいのだが
なんか夜になると毎日やることがめちゃめちゃある…



んな事言っている間にもう連休か…?
ディズニーランドが再開しましたね~。



ミッキー。
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桜吹雪

写真じゃ全然分からないけど、
すごい桜の舞う道を歩いてます。
綺麗だなぁ、本当に。
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一体なんなんだ
昨日になってしまいますが、今回の福島原発の事故の国際評価尺度が
レベル7に引き上げられました。それまでのレベル5から急に2段階アップで
驚いたり、不安になったり、一層の恐怖を感じた人も多いでしょう。




ちょうど1ヶ月前の3月12日。深夜から福島原発での非常事態が確認されて、
早朝には首相がヘリで視察、午後には圧力を開放する為のベントを
するか、しないか、もうしたのかと情報が混乱する中で15:36分に
水素爆発を起こして、屋根が吹っ飛ぶ映像が流れました。
その段階で、僕はレベル6か、あるいは7なのかという判断が出来なくて
あれこれ情報を海外から集めていました。
何せあれが水素爆発か、水蒸気爆発かTVの映像だけでは分からなくて、
一応悪い方の、水蒸気爆発でレベル7とだ仮定したほうがリスク対策には
良いかと思い、その仮定で退避する準備をしていました。
結局は数時間後に記者会見があって、水素爆発で建屋の屋根が飛んだだけ
ということで、あぁレベル6だったのかと少し安心したんだけど、
その何日かあとでさらに3号機が爆発した時に、政府が「レベル4」と
発表した時には???という状態でした。




で、一ヶ月たって地方選挙が終わった後で、結局あの3月12日~の時期に
レベル7相当の放射線が外部放出してた、となったわけですが、
これは2重の意味で、まずい事だと僕個人としては思います。
まず、当然ながらこの一ヶ月間の評価、情報公開の遅れはどういうことなのか
と言う点と、どう考えても現時点でのINESはレベル6が妥当なのに、
なんでレベル7という数字を出しちゃうのかという点。
ニュースでも散々煽られているように、レベル7ってチェルノブイリの事故と
同じ規模、ということ。33人以上が直接被曝で亡くなって、かつ何十年以上も
周辺に放射線と、それにともなう有害な土壌、作物、病気を残してしまった
人類史上例の無い悲しい事故と、どうして今回が一緒なのだろうか。
チェルノブイリと同じ事故を2度と引き起こさない為に、レベル6という
「最終ライン」をIAEAやら各国が線引きしていたのに、それを自らの意思で
超えてしまった今回の「政治的な判断」は、ちょっと理解できないです。





レベル7=チェルノブイリっていうステロタイプは、これから日本にとって
政治的、外交的に大きなしこりを残すと思うのよ。
勿論、この先福島原発の事故がどうなっていくのかは、まだ予断を許さない
けれども、いずれにせよレベル7の事故に発展しないように日本中が一つに
なって頑張って応援して、結果まだチェルノブイリの事故には遠く及ばない
被害にギリギリ保っているのに。福島県の方、原発の周辺地域に住んでいた
方々に向けて、「あなた達の地域はチェルノブイリの事故と同じようになる
かもしれない」とでも言いたかったのだろうか。
絶対にそうしてはいけないからこそ、レベル6があったのに。
というか、今の現状は当然レベル6だよ。どう考えても7じゃない。





政府も、東電も、保安院も、今回の事故発生以降それぞれの会見で、
そりゃ意図的に特定の事を発表しなったり、情報公開しない事はあっても
嘘の会見、嘘の情報を流す事は一度も無かった、と思ってる。
で、今回のレベル7引き上げが意図的に過大評価した「嘘」なら大いに
問題だし、あるいは本当にこの事故がレベル7と同じ大事故だと思っている
なら、それはそれで問題だと思う。
現状認識としても、今後の見通し方についても。
毎日続く余震だけでも、関東~東北の人々は本当に不安で、揺らいでる。
自国民を誤った情報でさらに揺さぶって、どうするのさ。
日本以外の、世界中の国がこの事故に注視しているなかで、誰も思って
なかった「想定外」の悪い数字を自ら出して、どうしたいのさ。
全然、わかんないよ。
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